森林浴の癒し効果(1)

森林浴は、樹木とふれあうことにより精神的な癒しを求める行為のことです。森林浴の定義には、登山やキャンプ、植物園の見学、また近くの公園や林を散策する行為まで、幅広く含まれます。森林浴の癒し効果は、植物が発散するフィトンチッドと呼ばれる物質やマイナスイオンが深く作用しています。フィトンチッドとは、簡単にいうのなら森林の香りのことです。これは森林の樹木が作りだし、発散させる揮発性物質で、その成分はテルペン類と呼ばれる有機化合物から成っています。このフィトンチッドやマイナスイオンを人間が浴びることにより、身も心もリフレッシュされるのです。

また、フィトンチッドは心身を癒し、リフレッシュさせるだけではなく、科学的にも抗菌、防虫、消臭などのさまざまな効果があることが解明されています。樹木は光合成を行う際の二次的な活動として、フィトンチッドなどの成分を作り出しています。このフィトンチッドには、他の植物への成長阻害作用や昆虫や動物に葉や幹を食べられないための摂食阻害作用、また昆虫や微生物を忌避、誘因したり、病害菌に感染しないように殺虫、殺菌を行ったりなどの樹木自身を守るための様々な効果があります。フィトンチッドは基本的に、他の植物や昆虫類などには攻撃的な作用をもっていますが、人体には有益で、生活に取り入れることによって癒しの効用が得られます。